私は文章を書くことが苦手です。
なので、著者が「文章を書くことが苦手だった」ということに共感し、彼の本を読んでみました。
著者は、上智大学非常勤講師で、元博報堂コピーライターの佐々木圭一さん。
2013年に出版されたこの『伝え方が9割』は、3年連続ビジネス書年間ベスト10入りします(トーハン調べ)。
文章のコツは、やさしく、わかりやすく書かれていて、気楽に読めます。
文字でのコミュニケーションに、役立つコツが満載です。
LINEやTwitterなどのSNSを利用する人に、ぜひ読んでもらいたい本です。
本書の、
- お願い事があり、相手に「イエス」と言ってもらうコツ
- 文章で相手を感動させるコツ
は、ぜひ押さえたい内容です。
また、ライティングを仕事にする人は、
- 長い文章を、飽きずに最後まで読んでもらうコツ
が、参考になるかと思います。
それぞれについて、簡単にまとめてみたので、気になるところから読んでみてください。
お願いするとき相手に「イエス」と言わせる3つのステップと7つの切り口
お願いするときに、返事を「ノー」から「イエス」に変えるコツを、
- 3つのステップ
- 7つの切り口
で、説明されています。
それぞれ、説明していきたいと思います。
「イエス」に変える3つのステップ
お願いに対して、相手の返事を「イエス」に変える、3つのステップとは、
- 頭の中をそのままコトバにしない
- 相手の頭の中を想像する
- 相手のメリットと一致するお願いをつくる
書籍より引用
お願いをストレートに口にしても、なかなか叶えてもらえません。
みんな、自分のメリットにならないことはやりたくないですよね。
だから相手に「それいいね」と思わせることが大切。
そのコツが3つのステップです。
この3つのステップで言葉を考えると、相手に「イエス」と言ってもらいやすくなります。
でも、「3.相手のメリットと一致するお願い」って難しいと感じませんか。
そこで「7つの切り口」を使います。
「イエス」に変える「7つの切り口」
お願いに対して、相手の答えを「イエス」に変える7つの切り口とは、
- 相手の好きなこと
- 嫌いなこと回避
- 選択の自由
- 認められたい欲
- あなた限定
- チームワーク化
- 感謝
書籍より引用
7つの切り口から、「相手のメリットになるお願いの伝え方」を考えてみます。
お願いは、気持ちを押しつけがち。
しかし、お願いをしたいのであれば、相手のことを考えましょう。
そうして発した言葉は、相手への愛情が入り、相手を動かします。
お願いのコツは、相手への愛情を意識して、お願いを伝えるということ。
ちなみに、7つ目の「感謝」は「ありがとう」と言うだけなので、わたしはすぐに使うことにしました。
これ、相手にも気持ちよく思ってもらえそうですし、とても入りやすいですよね。
文章で相手を感動させる「強いコトバ」をつくる5つの技術
相手を感動させ、行動させるには「強いコトバ」が必要です。
その「強いコトバ」をつくる5つの技術とは、
- サプライズ法
- ギャップ法
- 赤裸裸法
- リピート法
- クライマックス法
書籍より引用
強い言葉とは「心を動かすエネルギーのあるコトバ」と、佐々木さんは定義づけています。
伝えたい言葉が、この技術でさらに力を持ち、強くなって相手に届きます。
つまり、印象に残りやすくなり、心を動かす言葉となるのです。
なかでも、繰り返すだけで確実に強くなるのリピート法は、簡単でおすすめです。
友達とのLINEで「うまいうまい!」など、2回繰り返すだけで、簡単においしさと喜びを表せました。
長い文章を読んでもらうために、10分で「強い長文」をつくる技術
ライティングの仕事をしている人に、とても参考になる項目です。
10分、つまり短時間で「強い長文」をつくる技術とは
- 先を読みたくなる「出だし」をつくる
- 読後感をよくする「フィニッシュ」をつくる
- 飛ばされない「タイトル」をつくる
書籍より引用
みんな「長文なんて読みたくない。必要な情報だけ欲しい」と思っています。
なので、最後まで読んでもらう文章を作るのは、ライターとしてとても難しい。
出だしの1文は、取りあえず読んでもらえるので、ここに「強いコトバ」をつくる技術を使います。
そうして、「文章を読んでみよう」と行動してもらうのです。
同じく、最後にも「強いコトバ」をつくる技術を使い、読後感を良くします。
最初の1文ですら、読んでもらえるかどうかを決めるのがタイトル。
タイトルは、出だしの重要ワードに「強いコトバ」のサプライズワードを組み合わせて作ります。
ただし、「強いコトバ」は入れすぎるとパワーが無くなってしまうので、ご注意を。
文章の書き方のコツ本『伝え方が9割』について
『伝え方が9割』は、2013年に出版され、3年連続ビジネス書年間ベスト10入りします(トーハン調べ)。
その著者について、もう少し詳しくご紹介します。
【著者佐々木圭一さんについて】
- 1972年生まれ
- 1997年上智大学大学院を卒業後、博報堂(大手広告代理店・業界2位)に入社。コピーライターとして配属。
- 広告制作では、2014年カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル ゴールド賞受賞など、国内外に多数の入選入賞歴有り。
- 郷ひろみやChemistryなどの作詞家として、アルバム・オリコン1位を2度獲得
- 2014年株式会社ウゴカスを設立
- メディアに多数の出演歴
現在は、コピーライター・作詞家・上智大学非常勤講師として活躍中。
そもそも、コピーライターになりたかったのではなく、たまたま配属されてしまったそうです。
入社当時の彼は、全く文章が書けず、何とかしなければということから、うまい文章にはルールがあること発見しました。
その発見した「うまい文章のルール」をまとめたのが本書です。
詳しい経歴・受賞歴については、下記(株)ウゴカスの公式サイトへ
まとめ:文字でコミュニケーションする人へのコツが満載
著者の「文章を書くことが苦手だった」ということに共感し、読んでみました。
すると、「なるほど」と思うことがたくさんあり、気楽に取り入れられそうなコツが満載でした。
しかも、本書はやさしく、わかりやすく書かれていて、気楽に読めます。
お願いごとを相手に「イエス」と言わせるには、
- 「イエス」に変わる3つのステップ
- 「イエス」に変える7つの切り口
で、伝える言葉を考えます。
文章で相手を感動させ、さらに行動させるには、
- サプライズ法
- ギャップ法
- 赤裸裸法
- リピート法
- クライマックス法
の5つで「強いコトバ」を作ります。
長い文章を飽きずに最後まで読んでもらうには、
- 先を読みたくなる「出だし」をつくる
- 読後感をよくする「フィニッシュ」をつくる
- 飛ばされない「タイトル」をつくる
です。
著者は、コピーライターの佐々木圭一さん。
2013年に出版されたこの『伝え方が9割』は、3年連続ビジネス書年間ベスト10入りします(トーハン調べ)。
この本は、ライターだけでなく、文字でコミュニケーションする人なら役に立ちます。
LINEや、TwitterなどのSNSを利用している、文字でコミュニケーションしている人には、ぜひとも読んでもらいたい!本です。